日本ポリプロ株式会社
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樹脂解説  


一般的名称 ポリプロピレン
略記号 PP
英語名 polypropylene
化学式 ポリプロピレン化学式
結晶/非晶性 結晶性(Tm:165℃)
供給形状 ペレット;乳白色、半透明(自然色)


概要
ポリプロピレンは、代表的な汎用プラスチックとして、もっとも幅広く使用されている熱可塑性樹脂の一つであり、ナフサ分解等から精製されたプロピレン(CH3CH=CH2)を、触媒の存在下で付加重合することで得られる。その性質は、軽量かつ比較的高強度、高耐熱性であり、さまざまな薬品、溶剤等にも耐性が高く、成形加工も容易であるため、日用品から各種包装資材(フィルム、容器)、自動車バンパーのような工業部品用素材として、世界中で幅広く活用されている。現在、工業的に製造されているポリプロピレンのほとんどは側鎖のメチル基が同じ方向に配列したアイソタックチックタイプであり、これにエチレン等のα オレフィンを共重合することで透明性を付与したランダム共重合体や低温環境下における耐衝撃性を向上させたブロック共重合体等がその特徴を活かした用途に供されている。


特徴
1. 比重が0.90〜0.91と汎用プラスチックではもっとも小さい。
2. 触媒、重合方法によって組成、分子量、分子量分布、立体規則性を制御したポリマー設計が可能であり、さまざまな用途に適した幅広い性質を有する。
3. プロピレンの単独重合体タイプ(ホモポリマー)は、半透明〜不透明な外観を有し、ポリプロピレン品種の中で最も剛性、耐熱性が高いが、分子量の低いグレードでは靭性に劣る。また、ガラス転移温度が0℃近辺であるため、低温環境下ではもろくなる。
4. プロピレンとエチレン等をブロック的に共重合したタイプ(インパクトコポリマー)は、乳白色な外観で、このブロック部分がエラストマー的性質を有するため、剛性、耐熱性を保持したまま低温環境下においても耐衝撃性を有する。
5. プロピレンとエチレン等をランダムに共重合したタイプ(ランダムコポリマー)は、透明性に優れる。
6. 結晶性を有する樹脂であり、ホモ、インパクトタイプで融解温度(Tm)は160〜170℃と比較的耐熱性に優れる。またランダムタイプでは、Tmは125〜160℃と幅広い範囲で制御可能であり、低融点タイプは易ヒートシール用途に適している。
7. 常温では硝酸、鉱物油を除き耐薬品性は良好である。結晶性であり有機溶剤には耐性があり、ソルベントクラック現象はほとんどない。
8. 分子量制御範囲が広く、シート、ブロー成形に適した高分子量タイプ(低MFR)では、溶融押出時の安定性に優れる。また、射出成形に適した低〜中分子量タイプ(中〜高MFR)では、成形時の樹脂流動性に優れ、薄肉、大型の製品形状に好適である。
9. 成形収縮率は1〜2%(弊社標準条件)の範囲にあり、ポリスチレン等の非晶性樹脂よりも比較的大きい。一方、ポリエチレンよりは小さく、成形収縮率の異方性バランスは良好である。
10. プロピレンを重合したポリマーそのものは、比較的に熱、光、放射線等に対する耐劣化特性に劣るため、通常の使用においては酸化防止剤や、屋外用途には光安定剤、紫外線吸収剤を配合し、用途に応じた性能を付与している。また、銅およびその合金に接触した状態で高温になると劣化が促進される(銅害)ので、このような用途には対応する添加剤が配合される。
11. 熱可塑性であり、各種安定剤を添加することで耐熱劣化性も向上できるので、リサイクル性にも優れる。
12. ポリマー基本骨格が炭素と水素から構成されているため、塩ビ等に比較して難燃性に劣る。このため、難燃用途には、対応する添加剤が配合される。


主な用途
1. 射出成形用途:自動車分野部品(バンパー、インストルメントパネル、各種トリム、ランプハウジング)、家電製品(洗濯機、冷蔵庫部品)、日用品・雑貨、食品容器、キャップ、各種コンテナ、医療用器具
2. 押出成形用途:二軸延伸フィルム(各種包装用)、シート(食品包装用トレイ、透明シート)、繊維、不織布、スプリットヤーン(荷造り用ひも、パイプ)
3. 中空成形用途:小型〜中型ボトル、延伸ブロー成形品


市場動向
日本におけるポリプロピレンの2004年生産量は290万トンと、対前年比で約6%の伸びを示した。これは、国内合成樹脂生産量全体の約20%に相当する。国内需要の内訳は、射出成形用途がもっとも多く58%を占め、続いてフィルムが20%、押出成形が10%の順であった。なお、射出成形では、自動車などの工業用途がもっとも多く、これに雑貨が続いている。フィルムでは包装用途に二軸延伸フィルム(OPP)が多く使われている。



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